2年前、長男が中学を卒業したときにnoteに掲載した記事を転載します。

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自称(いや親称?笑)ホームスクーラー、

世間で言う「不登校」の長男が、
中学校を卒業し義務教育期間を修了した。

小学校4年生の10月までは普通に通っていたが、
小学校4年生の11月から学校を休みがちになり、
小学校5年生は半分くらい休み、
小学校6年生はスクールカウンセリング以外はほぼ学校へ行かなかった小学生時代。

小学校の卒業式は、長男ひとりだけでの卒業式。

中学校の入学式も、長男ひとりだけ。

入学後も、月に1〜2回、別室で先生たち(先生は何人も関わってくださった)に対して生徒は長男ひとりだけ(保護者同伴のもと)というスタイルでしか学校へは行かない状況が2年間。

中学校3年生になり、保護者同伴は変わらずだけど、別室に登校する回数が週に1回に増え、
以前は、隣の部屋に他の生徒さんがいる(長男と似た状況の生徒さん)ことも嫌がったが、それを気にしなくなり、
しかも、90分のうち30分は、他の生徒さんと一緒にカードゲームなどを楽しむようになった。

オンラインで知り合った同い年の友人の影響を受け、
通信制高校への進学を考えるようになり、
自学自習で中学校の学習にも取り組みだした。

卒業式は、似た状況の生徒6人のための「第2卒業式」なるものに参加した。

長男が「第2卒業式」に参加すると決めたことは、中学校の先生たちにとっては意外なことだったようだ。

長男の中学校生活は、
通常とはちがうスタイルでの学校との関わり方だったが、
だからこそ、先生がたとは何度も話し合いながら試行錯誤してきたので、
親子ともども、先生がたとの関わりは深い3年間だった。

卒業式の日、お世話になった先生がたと3年間をふりかえりながら、たくさんのみなさまの愛に長男が守られて成長できたことに感謝で胸がいっぱいになった。

「不登校」という世間がつくった単語のイメージとは、まったくちがう世界がそこにはあった。

単語がもつイメージに囚われなければ、
どんな世界だって生み出せる。

「◯◯(長男)にとって、中学校3年間は、どうだった?」
と長男に問いかけてみた。

「楽しかったよ。」

長男のこの答えが、
わたしにとっての卒業証書だ。