今日は、通信制高校に通う長男と一緒に、山形県にある東北芸術工科大学の「冬のオープンキャンパス in 卒展」に行ってきた。
卒業制作展を鑑賞しつつ、キャンパスの雰囲気を味わうことができる、お得なイベント。
実は昨年の秋に「ミニキャン」というキャンパスツアーに参加しようとしていたのだけど、次男が体調不良になりキャンセルしていた。
でも、結果的に、今回行くことができてかえってよかった。
たぶん、ミニキャンのほうに参加していたら、今回のオープンキャンパスに行こうとは思わなかっただろうから。
今回、初めて訪れた東北芸術工科大学のキャンパス。
正面にある「水のカーテン」に、思わず声をあげた。
「鹿おどし」をモチーフにしたような水のオブジェもおもしろい。
階段を登ったところには水が張ってあり、そこにもオブジェが。
まるで美術館に来たみたい。
さすが、芸術系の大学。
このオブジェも素敵ーって思ってたら、なんと卒業制作だった。
↓個人的には、この角度で見たときの水と景色とオブジェのバランスが好き
13時半からはじまる全体説明会の前に、学食でランチでもしようと建物内を進んでいくと、学食の手前にある売店に思わず目が釘づけ。
なんとそこには豊富な画材が並んでいるのだ。
私は初めて見た「粉絵の具」。
他にも各種絵の具やらペンやらが、色とりどりに並んでいる。
学生さんたちが課題製作に必要な画材や道具が取り揃えられているわけだけど、
クラフト好きにはたまらない!
長男と同じぐらい、いや、それ以上?に目をキラキラさせたのは言うまでもない。笑
大学内の画材屋さんを紹介したYouTubeを見つけたので、リンク貼っておきます。
↓↓↓
昼時に到着したので、学食の食券売り場は長蛇の列になっていた。
2階にはベーカリーカフェがあるというので、2階に上がってみたら、2階の座席は比較的空いていた。
(座席は、ベーカリーカフェ専用というわけではなく、1階の学食で買ったものでも、持ちこんだものでもOK。でも、初めて来たらわからないから、たいていの人は1階の座席で食べるので、2階は空いていた。)
ベーカリーカフェのほうも、購入には時間がかかった。
こちらは、卒展限定ランチボックス
このほかにも、たーくさんパンを買った。
そちらは写真撮るの忘れちゃった。
たくさん買ったパンは、持ち帰って自宅で食べたけど、どれも美味しかったよ。
さて、肝心の全体説明会。
いわゆる学校説明をイメージしていたら、ぜーんぜんちがった。
学長の中山ダイスケ氏の話が最高だった。
芸工大の説明というよりも、
社会におけるアート&デザインの位置づけや、
クリエイティブな能力がいかに社会に必要かというレクチャー。
そして、山形県という土地でアート&デザインを学ぶ意義。
説得力バツグンだった。
第一線で活躍するアート・ディレクターのプレゼンは、さすがだ。
この話を聞いたら、
子どもはここで学びたいという気持ちになるだろうし、
親はここで学ばせたいと思うだろう。
建築を生業としている私にも、中山氏の話はものすごく響いた。
私の今の職業は、「設計」でもないし、「施工」でもないし、かといって「事務」でもないし、なんかそういうところにモヤモヤする気持ちがあったのだけど、
今日、中山氏の話を聴いて、
私は、「デザイン」の仕事をしてるし、「クリエイティブ」な仕事をしてるのよ!
という自信がついた。
とまあ、
もし自分が現役高校生だったら、きっと入学したにちがいないと思うくらい、魅力的に感じる大学だった。
それにしても、
小学4年生から中学3年生まで完全不登校だった長男と、
こんな風に大学のオープンキャンパスに行く日が来るなど、
当時の私には想像もできなかったことだ。
未来というのは予測不可能。
だから、勝手な想像で、未来を決めつけてはいけない。
子どもの数が減り、
大学はボーダーフリーとなりつつある。
社会そのものが、私たちには想像もできない構造になっていく。
私たちの価値観は、すでに古びていることに気づこう。
私たちの価値観に、子どもたちを当てはめるのはやめよう。
子どもたちは、私たちの想像など軽々と超えてしまうのだから。
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