こちらのブログで、自分の人生のふりかえりをした時期が何度かある。
それらの記事を集めたのが、以下の記事だ。
ここ数日ふりかえるのは、
「1番」を目指していたころのこと。
当時の私は、
「1番」になれば、自分はしあわせになれると思っていた。
「1番」になれば、自分は満たされると思っていた。
でも、実際に「1番」になっても、
私は心からしあわせだとは思えなかった。
少しも満たされてなどいなかった。
「1番」は、外側の薄っぺらい布みたいなものだった。
その布は風で簡単に吹き飛んでしまうようなものだ。
布を剥げば、その下にいるのは、自分に自信がない、自分は無価値だと感じているちいさなちいさな自分。
そんな自分を曝け出すのが怖くて、必死で布にしがみつく。
何枚も何枚も布をかぶせて覆い隠そうとする。
その不毛さに気づくまで、同じようなことを繰り返し続けた。
ちいさなちいさな自分と向き合い、
そんな自分を愛おしむことが、
自分を満たしていくことに気づくには、
それなりに時間が必要だった。
学校の成績
学校へ行っているかいないか
スポーツができるかどうか
大きな大会で入賞したかどうか
社会的地位
そんな他のだれかとの比較は、
表面にまとった薄っぺらい布にすぎない。
その布の下には、
多くの人が傷つきやすいちいさなちいさな自分を隠している。
そんな自分のちいさな姿を愛おしむ。
いや、
そのことをただ知っているだけでもいいのかもしれない。
「そんなわたしもいるよね」
ただそれだけ。